第6回例会(7月30日)のご案内

 下記の通り例会を開催いたします。来聴歓迎です。
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中国公民社会研究会 第6回例会
◎日時: 7月30日(土)15:30開始
◎会場: 法政大学 市ヶ谷キャンパス 大学院棟501教室
   ※いつもと違う会場ですので、ご注意下さい。

◎報告(1)(読書会報告).
・報告者:星純子さん(法政大学サステイナビリティ研究教育機構)
 内容:台湾のコミュニティ建設をめぐる下記の研究についての書評報告

 楊弘任(2007)『社区如何動起来? −黒珍珠之郷的派系、在地師傅與社区総体営造−』
(Making community work : a case study of Lin-Bien)新店:左岸出版社。
 楊弘任(2010)「専家系統下的地方知識:嘉邑行善団的造橋実作」
  (Local Knowledge in the Context of Expert System of Knowledge: Chia-yi Charity Organization's Brdge-Building Practice)『科技、医療與社会』10:129-190.

 後者について、事前に目を通したい方は御連絡下さい。
 報告者にはテキストを読んでなくてもある程度理解できるようご配慮お願いしてありますので、中国語ができない方でも御参加頂けるかと思います。

◎報告(2)(研究報告).
・報告者:本田親史さん (明治大学兼任講師)
 タイトル=東アジアにおける時空間再編の総括と展望
       ―国民国家(論)は今後も語りの指標たりうるか?

 概要=20世紀後半以降の東アジアにおける時空間関係の再編は、グローバル都
市が少しずつ時間的ズレをはらみつつ、ナショナルな枠を超えた空間的一体性を
共有しつつある状況とともに、非発展地域の断片化を共に生み出すという方向性
に帰結しつつあるように思われる。今回は、従来まであまり注目されてこなかっ
たこの影の部分にも実証的・理論的に光を当て、同時にこの不均等な時空間再編
過程が中国大陸をも巻き込んでいる現状にも言及しながら、これまで東アジアで
機能してきた国民国家ごとの議論が今後も従来同様有効に機能しうるのかどうか
問いかけたい。