Cultural Studies Forum (CSF) 12月例会のご案内

◎日時: 12月28日(水) 14:30〜

◎会場: 武蔵大学7号館3階、社会学部実習室2
  最寄り駅西武池袋線江古田駅西武有楽町線新桜台駅、地下鉄大江戸線
  新江古田駅 (詳細は〈http://www.musashi.ac.jp/03-02.html〉をご参照下さい) 


◎報告題: 「すべての人の命は宝―沖縄の平和運動参加者たちが創り出す『文化』」


◎報告者: 岩佐将志さん
  (ロンドン大学ゴールドスミス校メディア・コミュニケーション学部博士課程、
    専門分野:メディア文化論)
  ディスカッサント: 泉水英計さん (神奈川大学社会人類学

◎報告要旨: 
 近年、日本のカルチュラル・スタディーズにおいて沖縄に関する議論が盛んに行われている。しかしそこでは沖縄の平和運動に取り組む人々の姿に「文化」生成の過程を見出そうとする発想は希薄であった。
 本発表では報告者の現地調査を元に、この運動に取り組むウチナンチュ、ヤマトンチュ、そして時には海外の市民が、差異や緊張を抱えつつも、さまざまな争点に対してさまざまな戦術を用いて運動を展開していることを報告する。またそれにより、沖縄/ヤマトの二項対立を超えた沖縄理解の可能性を探る。

◎推薦参考文献:
本報告は報告者の現地調査を元にしたものなので、参加者は特に予習をしておく必要はない。
 但し近年の日本のカルチュラル・スタディーズにおける沖縄論議の動向について把握しておきたい人には下記の2冊が参考になる。
 岩渕功一・多田治・田仲康博(編)2004「沖縄に立ちすくむ」(せりか書房
 野村浩也 2005「無意識の植民地主義―日本人の米軍基地と沖縄人」(御茶ノ水書房)

※例会終了後、忘年会を行う予定です。