「世界から見た日本文化―多文化共生社会の構築のために」

神奈川大学国語学部設立40周年・国際文化交流学科新設記念
国際シンポジウム・記念講演
「世界から見た日本文化―多文化共生社会の構築のために」
       
                           主催:神奈川大学国語学
                            神奈川大学人文学研究所
                    協賛:神奈川大学人文学会

開催趣旨
世界のグローバリゼーションが進行するなかで、諸民族固有の多様な文化が均質化されつつあります。そのような時代趨勢のなかで、風土と歴史に培われた伝統的な民族文化の固有性を見直そうという気運も生じています。欧米の文化を受容して現代に至っている日本でもまた、伝統的な文化の固有性が失われたわけではなく、むしろグローバリゼーションの進行のなかでその価値を改めて見直すことが求められています。
 日本近代化の拠点となった横浜では今日、多様な異文化の交錯する都市として、日本文化と異文化の交流しあう共生社会の構築が焦眉の課題となっています。このような横浜に位置する神奈川大学において、世界から見た日本文化の特質と世界に向けた日本文化発信の可能性について、東アジアおよび欧米における第一級の日本研究者の視点から縦横に論じていただきます。積極的にご参加下さい。(入場無料、使用言語:日本語)


プログラム

第一部 国際シンポジウム
日時:2005年11月11日(金)午前10時30分〜午後5時30分
会場:神奈川大学横浜キャンパス・16号館セレストホール
http://www.kanagawa-u.ac.jp/02/accessmap/index.html

開会挨拶:神奈川大学国語学部長 山口建治
総合司会:神奈川大学人文学研究所長 伊坂青司

午前の部 報告(10時30分〜12時)
 メアリー・ナイトン(東京大学教養学部比較文学比較文化助教授)
  「戦後占領を脱する日本文学と文化−−現在の観点からの読み直し 」

午後の部 報告(1時〜4時30分)
王勇(浙江工商大学・日本語言文化学院院長)
「坐る仏と立つ神――日本文化への視座」
シュテフィ・リヒター(ライプツィヒ大学東アジア研究所長・日本学科主任教授)
「「実体」としての日本か「クール」な日本か――グローバル化時代における日本研究のチャンスとリスク」

シンポジウム全体討論(4時30分〜5時30分)
コメンテーター:鈴木彰(神奈川大学国語学助教授)


第二部 記念講演
日時:2005年11月12日(土)午前10時30分〜午後5時
会場:神奈川大学横浜キャンパス・16号館セレストホール

午前の部(10時30分〜12時)
川田順造神奈川大学大学院・歴史民俗資料学研究科教授)
  「世界のなかの日本文化を考える−−その方法をめぐって」
午後の部(1時〜2時45分)
 D・ラゴージン(ロシア科学アカデミー社会科学研究所主任調査官)
「現代ロシアにおける日本文学」
 (ヴャチェスラフ・V・イワーノフ氏からの変更)
   コメンテーター:中本信幸(神奈川大学名誉教授)
 
特別記念講演(3時〜4時30分)
ドナルド・キーンアメリカ・コロンビア大学名誉教授)
   「日本の秘められた文学」
  司会:水野晴光(人文学研究所「文化のかたち」研究会代表)