テスト

4月6日深夜に書いたミクシィ日記のコピーです。テストに。
――――――――――――――――――――――――
ここ数日、成都深センにおける反日デモ+器物破損のシーンがメディアを賑わしている。この手のニュースにも慣れてしまった感があるが、一応軽くチェック。
 日本ではまあまあ大きく取り上げられた事件だが、中国では、中央新聞から現地成都の新聞も含めて沈黙。報道規制が敷かれているのだろう。在外中国人のニュースサイト多維網を見たら、香港メディアの見解として、中国政府は反日が反政府に転化することを憂慮していること、日本の常連理事国入りに反対する署名集めのサイトが封鎖されたことが紹介されていた。
 一方国内メディアの方では、反日デモのニュースが掲載されなかった代わりに、同日の日本関連報道で目立ったのは、南京戦の加害者・被害者に対する聞き取りで有名な松岡環さんという小学校の先生が、加害者に対し謝罪したというニュース。彼女は以前から中国メディアではよく取り上げられていたのだが、このニュース、日付がない。しかも、繰り返し掲載された形跡がある。
 あくまでも好意的に解釈すればということになるが、タイミング的に、中国の大衆に染み渡った加害者・被害者の構図に逆らうことなく(これに逆らうことは現政権の正当性を揺るがしかねない)、一方で、「日本人にもいい人はいる」的なシークレットメッセージを滑り込ませているという風に読めた。この推測が正しいとすれば、なかなか苦心の配慮が窺われる。
 こんな配慮も、昨日の教科書検定報道でふっとんでしまうことは言うまでもない。と思っていたら、類似の配慮はやはり見て取れた。
 こうした配慮は別に今始まったことではない。中国政府内の心ある人たちからすると、自分たちがこんなに対日報道に苦慮しているのに、日本側が教科書やら靖国やらで台無しにしている、と映じているのではなかろうか。
 一方で、日本では、中国側の”反日”抗議が却って靖国や教科書での反対意見を萎えさせ、全体的に保守化を押し進めているようにも見える。
 こうした悪循環のスパイラルを、何とか断ち切らないといけないのだけど。