マレーシア華人村落における抗日と冷戦の記憶
神奈川大人文学研究所共同研究グループ
「植民地近代性の国際比較」
<第3回研究会>
半島マレーシアでは、40年代末〜50年代初頭、マラヤ共産党対策として、当時農村部
に分散居住していた華人を強制的が集住させられた。この時に形成された「新村」と呼
ばれる村落の形態は、多くがその後も現在に到るまで引き継がれている。
報告者の内、 村井・坪井・東條の3名は、昨年9月に半島マレーシア中部西海岸のヌ
グリ・スンビラン、スランゴール2州の新村において、華人のオーラル・ヒストリー聞取りの
小プロジェクトを開始した。
今回の研究会では、上記3名による聞取り結果に基づく、日本占領下から冷戦初期に
おける農村部の華人の記憶に関する初歩的考察(報告1)と、マレーシア華語文学研究
者の舛谷鋭氏による、文献資料から見た新村形成期の華人のアイデンティティの変化
についての報告(報告2)の二本立てで進めたいと思います。
日程: 4月19日(土)午後2時〜5時
場所: 神奈川大学横浜キャンパス 20号館4階 417A
報告1:
論題: 「マレーシア華人村落における抗日と冷戦の記憶
―ヌグリ・スンビラン、スランゴール2州での予備調査から―」
報告者: 坪井祐司氏 (立教大学等非常勤講師)
東條哲郎氏 (東京大学大学院・博士課程)
村井寛志氏 (神奈川大学外国語学部)
報告2:
論題: 「新村形成期におけるマラヤ華人の現地意識について」
報告者: 舛谷鋭氏 (立教大学観光学部)
小人数の研究会ですが、ご関心のある学生や研究者の方々にお声をかけていた
だければ幸です。