第四回トランスアジア文化研究会

■日時:2005年11月18日(金)17〜19時
■場所:早稲田大学19号館414号室
■地図:以下のURLを参考にしてください。
西早稲田キャンパスアクセス)
  http://www.waseda.jp/jp/campus/index.html
(キャンパスマップ)
  http://www.waseda.jp/jp/campus/nishiwaseda.html

■タイトル: “地上最強”のポストコロニアル
  ―(ポスト)帝国と旅する空手/唐手―
■報告者:村井寛志 (神奈川大学
■概要
現在の格闘ブームの走りともいうべき極真空手
その創始者大山倍達が朝鮮系の出自を持つことは、“公然の秘密”と言える。
しかし、一方で、1930〜40年代という時期、帝国の中心部で、沖縄に由来する空手/唐手と朝鮮系の人々の出会いが、どのような文化=政治状況の中で起こった出来事なのか、あるいはそれが戦後/ポスト帝国にどのような形でつながっていったのか、という問いが想起されることはあまりない。本報告では、大山やその周辺の人々を軸に、中国南部〜沖縄〜日本〜朝鮮半島という空手(唐手)の旅 の経路(routes)をたどりつつ、空手の起源(roots)をめぐる隠蔽的な力の 構造を逆照射していきたい。

■コーディネーター:岩渕功一 (早稲田大学)、吉見俊哉東京大学