第2回トランスアジア文化研究会

 下記の案内を頂いたので、転載します。
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■■第2回トランスアジア文化研究会のご案内■■

 今日、東アジア地域のメディア文化の越境交通は人 と資本の移動とともにま
すます盛んかつ多方向的に なっている一方で、コンテンツ産業を奨励するブラ
ンド・ ナショナリズムが高まり、また、最近の反日運動が示 したように、植民
地主義の記憶をめぐる亀裂が国・際の枠組みのなかで深まってもいます。先日、
5月28日 に開催された第1回のトランスアジア研究会での議論 を引き受けつ
つ、今回は、問題関心を歴史の方向に向 け、戦中期の日本の文化政策、アジア
侵略政策のな かでのトランスナショナリズムの意味や、横浜中華街 の歴史を通
してみたディアスポラとトランスナショナリズ ムについて考えていきたいと思
います。

 第1報告をお願いした朴祥美さんは、現在、プリンスト ン大学大学院博士課
程で日本の文化政策についての 博士論文を執筆中の方で、今回は、戦時期から
戦後に かけて実に数奇な運命をたどったモダン・ダンサー崔承 喜と戦時期日本
文化政策の関係の話を中心に、戦 中、戦後の日本の文化政策までを射程に入
れた報告 をしてくださいます。

 第2報告をお願いしたエリック・ハンさんは、現在、コロンビア大学大学院博
士課程で、キャロル・グラックさんの下で、横浜中華街についての研究を進めて
いる方で、横浜に居住する中国人と日本人のケースを取り上げて、双方の民族意
識を形成し合うプロセスを明らかにしつつ、ディアスポラとトランスナショナリ
ズムの理論を再考しています。

 いずれも、今後、アメリカにおける文化研究、歴史研究の最前線を形成してい
くことが期待されているご研究ですので、ぜひ、ご出席ください。みなさまの参
加を歓迎 します。

※日時:2005年6月18日(土)11:00ー15:00
集合:東京大学赤門 10:45
→開催が土曜日のため、建物の正面玄関がしまっています。地下の通用口から鍵
を使って入館する必要がありますので、参加される方は赤門を入ったあたりで1
0:45頃に集合をお願いします。遅れる方は事務・加藤ちなつの携帯
(09035320154)までご連絡いただければドアを開けにいきます。よろしくお願
いします。

※場所:東京大学大学院情報学環(旧社会情報研究所)6F会議室
※アクセス:以下のURLをご参照下さい。
東京大学(本郷)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html
キャンパスマップ
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_14_01_j.html


<プログラム>
・ 報告1 (11:00−12:30)  
報告者:朴 祥美(パク・サンミ プリンストン大学大学院)
タイトル(仮題):「日本帝国文化」を踊る
――崔承喜のアメリカ公演(1937-1940)とアジア主義

・ランチタイム(12:30−13:30)
東京大学周辺にコンビニエンスストアやお弁当屋さんなどがありますが、あら
かじめ持って来ていただくと便利かと思います。)

・報告2 (13:30−15:00)
報告者:Eric Han (エリック・ハン コロンビア大学大学院)
タイトル(仮題): 横浜中華街の歴史を通してみた中華ネットワークと近代日
本社会

※研究会コーディネーター:
岩渕功一、吉見俊哉、田仲康博、清水知子、 毛利嘉孝ほか